1.概要
「Raspberry Pi Pico RP2040」という商品がありまして、
組み込み機器の製作キットのようなものなのですが、お値段なんと500円程度。
これにGP2040-CEというソフトを入れると、遅延1ms以下のPCアケコンが作れます。
古いアケコンを引っぺがして組み込めば1000円かからず低遅延アケコンが作れます。
2.特徴
・本体が安い(500円程度)
・配線セットも安い(500円程度)
・対応ハード:PC/Switch/PS3
・はんだこて作業不要。
・ソフトのインストールはPCからUSBメモリにコピーするのと同じ
・ボタンがあれば12ボタンぐらい接続可能。
・ボタン設定はブラウザ設定可能
・USB Type-Cケーブルで接続できるのでケーブル交換や持ち運びが楽
・液晶付けてボタン押し確認も可能
・連射装置あり
・SOCDクリーナーが付いてるのでHITBOXも作れる
3.必要なもの
(1)要らないアケコン
古いRAPなどがオススメ。ファイティングスティック(小さいやつ)はハードルが上がります。ヤフオクで1000円とかで売ってますね。
(2)Raspberry Pi Pico RP2040
大体500円くらい。はんだ付けしたくない人はピン付きを買ってください。
https://a.aliexpress.com/_omCoiKL
(3)ボタン+スティック配線用ケーブル
これも500円くらい。6ボタン用であれば2セット分付いてます。
https://a.aliexpress.com/_oECgj6r
(4)USB Type-Cケーブル
アケコン用なので長いほうが便利でしょう。自分は巻き取り式3mのを使用しています。
https://a.aliexpress.com/_ol8Jfin
(5)USB端子用の穴をあけるドリル工具+やすり
アケコンにUSB端子を通す穴が無い場合はドリル工具が必要になります。
ドリルで穴をあけた後はやすりで磨いたりしますが、これは100均のでOK
ドリル自体はAmazonで売ってます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C4SV7M4R/
4.組み込みソフトのインストール
(1)組み込みソフト「GP2040-CE」をダウンロード
上記リンクから「Raspberry Pi Pico」のDownloadをクリックしてダウンロードする
(2)RP2040をPCに接続→インストール
インストールは簡単。ダウンロードしたファイルをコピーするだけ。
RP2040のBOOTボタンを押しながら、USB接続すると、USBメモリのようにエクスプローラにドライブが見えるので、(1)でダウンロードしたファイル[GP2040-CE_0.7.4_Pico.uf2]をコピーします。
5.配線方法
一応、回路いじったこと無い人向けに説明します。
まず購入した配線で使うものは下記
(a)ボタン用4Pinケーブル×2
(b)レバー用5Pinケーブル×1
(c)Start/Selectボタン用2pinケーブル
(d)GNDケーブル
(1)下記は説明用のモックアップでボタンのみ配置したものです。
(2)まず黒の(d)GNDケーブルを全てのボタンに接続します。
余ったケーブルはまとめておきます。図は6ボタンですが、ボタンは全てこのケーブルに繋ぎます。
(2)次に各ボタンの端子に(a)-1,(a)-2,(c)ケーブルをつなぎます。
(a)-1は青、黄、赤を小P、中P、大Pにつなぎます。
(a)-2は青、黄、赤を小K、中K、大Kにつなぎます。
(c)の紫、茶をStart、Selectに繋ぎます。
'(3)レバーに(b)のケーブルを接続します。
(4)各PINにケーブルを接続します。
USB端子を上にして、上記PIN図に従って配線します。
(a)、(c)はケーブルの向きを間違えても問題ありません。まずは刺してみましょう。
(b)は黒のケーブルをGNDに刺す以外は適当に刺して良いです。
(d)はGNDと書いてある場所であればどのPINでも良いですが、間違えると動作しません。
間違えても壊れないので思い切って行きましょう。
(4)配線結果
こんな感じ。(汚い)
自分はファイティングスティックに配線したのでレバー配線が異なってます。
あと回路は100均ショップで売ってるグルーガンで固定しました。
ファイティングスティックはプラでしたが、固定先が金属の場合は、金属に端子が振れないようにプラで覆うか、テープで絶縁してください。
(5)USB端子の出口をドリルで穴を開けます。(必要な場合のみ)
接続するとこんな感じ
6.接続テスト
PCに接続してボタン配置を確かめます。
SteamがインストールされているWindowsPCではコントロールパネルによるボタン配置確認ができない場合があります。
そこで「x360ce」をダウンロードしてインストールすると、確認可能です。
上記リンクの上のあるx64をダウンロード。
解凍して、x360ce_x64.exeを実行すると
接続しているコントローラのボタンが確認できます。
想定してないボタンやレバーであった場合は、配線を入れ替えて確認していきます。
7.設定方法
この時点でもう使えるので、設定は要らないんですが、連射やボタン位置変更、SOCD動作設定はブラウザからできます。
(1)Startボタンを押して、USB接続する
(2)ブラウザを起動して下記URLを入力すると、設定画面が開きます。
8.モード変更方法
【次回記載】
PS3、Switchに接続する場合は対応するボタンを押して接続すると認識されます。
設定画面で初期モードを指定しておくと、ボタンを押して接続は不要になります。
9.参考URL
10.備考
自分はファイティングスティックで作成しました。
これ小さくて安いんですがかなり面倒です。
理由
・回路がファストン端子ではなく、全てはんだ付けされてるので、はんだを取り除く必要がある。
・ボタンの直径が違うので汎用品が使えないため、鉄板をやすりで削って広げる必要がある。
・レバーも直はんだ付けで、汎用品は使えない
・ファストン端子に置き換えても、高さが足りないため、端子を曲げる必要がある。
大人しくRAPを使いましょう。前述の面倒は全て無くなります。
ココロスティックは至高という訳ではないです。
以上